マタニティドレスデザイナー花谷珠里のコラム 2018.06.02

花嫁号泣?!結婚式の10日前に❓~責任は誰にあるのか?


マタニティ花嫁様のお母様から、切迫したお問い合わせがありました。

妊娠7ヵ月以上になるお嬢様のウェディングドレスが、最終フィッティングで入らないことが分かった!ということでした。

さて、これは誰の責任でしょうか?

ドレス店のスタンスは・・・

☆妊娠したのはお客様。お腹が大きくなったのもお客様。大きなドレスで対応とは最初から説明済み。キャンセルしたいのなら、キャンセル料を払って下さい。

もしくは、ブカブカでも文句を言わず、そのドレスで結婚式を挙げてください。

微調整はできると申し上げました。しかし、「微」「調整」です。

 

そのお客様は、結局泣き寝入りです。

 

キャンセル料は、プランのドレスレンタル料ではなく、そのドレスの元値に対してかかるのが普通です。タキシードとセットで20万円でも、キャンセル料は、ドレスの元値、つまり30万円、40万円に対してかかってくるケースが多いようです。結婚式の10日前ですと、50%くらいでしょうか。15万円、20万円がキャンセル料になります。

 

その多額のキャンセル料を支払って、他のドレス店でドレスを借りる?!

結婚式の10日前に?!

妊娠中なのに?!

 

そんなことは、難しいですよね・・・

泣き寝入りしか、方法は無いですね・・・

 

しかし、何故そんなことが起こるのでしょうか。

ドレス店が悪徳なのか???

 

いいえ、そんなことはありません。

ドレス店は、最初から「マタニティ用ドレス(マタニティ対応ドレス)はあります。もし、入らなくなったら、大きなドレスもありますよ。微調整も致します。」と説明しています。

 

その大きなドレス、微調整をお客様が納得されるかは・・・主観の問題です。

 

マタニティ対応ドレスとは、妊娠していない花嫁のために作られたフリーサイズのドレスを言います。

「マタニティ用」というより、「マタニティでもなんとかなるフリーサイズ」

 

最初から、「完璧に」「スリムに」「美しく」「楽に」とは・・・言っていないはずです。

そんなことは、間に合わせのフリーサイズでは無理だからです。

ドレス店は、責任を回避しています。

では、だれの責任でしょうか?

 

私は専門学校東京ウェディングカレッジで、ウェディングプランナーの目指す学生に「マタニティウェディング」について講義を行っています。

 

そこで、今回のような「妊娠による体型の変化で、ドレスが入らなくなり、他のドレスに変更になって、お客様から不満の声が上がった時の責任は・・・」

 

ウェディングプランナーにある!と教えています。

 

結婚式の準備をする中で、お客様の一番近くで一緒に結婚式の夢を膨らませていくのは、ウェディングプランナーです。マタニティ婚であることも、プランナーがきちんと把握して、お客様に適切なご案内をするのが仕事!

 

ドレスについていえば、提携先ドレス店が

 

1)マタニティ専用ドレスの在庫を確実に持っているか。

2)ドレスコーディネータにマタニティの知識があり、正しい接客ができるか。

3)結婚式時の体型予測を基に、ドレスの試着を実施しているか。

 

等は、調べていて当然です。

 

あなたのウェディングプランナーさんは、まさか、「提携ドレス店はこの10店舗で、カタログはこれです!」と言って、何も説明せずに渡されませんでしたか?

 

危ないです・・・。そのプランナーさんは、多分ドレス店について調べていません。

 

最初にここに行ってください!と言われたドレス店・・・インショップ(ホテルの中に入っている一番関係が深いドレス店)ではありませんか?

マタニティ婚で、ドレスが入らなくなるリスクより、利益を優先しているかもしれません。

 

現在、ウェディング現場では、こんなことが当たり前に起こっています。

 

今朝も、ジェイディの提携先から電話がありました。

「お客様が、インショップで契約済み。ジェイディさんのドレスは、いくらですか?」というご質問でした。

 

その提携先には、妊娠についての知識、マタニティ専用ドレスはどんな機能、接客のノウハウ、マタニティ対応ドレスの問題点などお話しておりました。

 

にもかかわらず、「インショップを最初にご案内した・・・」(フリーサイズで対応のドレス店)

 

大変残念に思ったので、失礼を承知で「もし、結婚式直前でドレスに問題が起こった時は、プランナーさんの責任です。」と申し上げました。

 

お客様に本当に喜んで頂くって・・・何でしょうか?

 

ジェイディは「お客様の1番を提供する!」を信条にしています。

「他のドレス店でも問題なく対応できる。」と思えばご案内しますし、提携先結婚式場がマタニティ花嫁様に不利益になる対応をしていれば、「間違っています!」と申し上げます。

 

現場もマタニティ婚について無知を放置せず、利益優先の考え方を改めるべきです。

 

先日、別の業界の方のお話。

「友人の結婚式に出席。ブカブカのドレスを着て、どこから見ても妊婦。あんなドレスしかないなら、自分は結婚式を挙げない・・・」

ウェディング業界が目先の利益に執着していたら、結局お客様から見放されるという例だな・・・と思いました。

 

一生に一度の結婚式。

何十万円もかけて準備する衣裳。

あなたは、妥協できるのですか?

 

マタニティ専門ウェディンドレスショップ ジェイディは問いかけていきます。

 

 

 

 

ライター紹介

花谷 珠里

花谷 珠里

日本で唯一のマタニティ専門ウェディングドレスショップ「JADEE(ジェイディ)」の創業者。 10年以上、マタニティ花嫁さんと真摯に向き合ってきた体験からマタニティウェディングに役立つ情報をお伝えしていきます!

誰も言わなかった!リゾート挙式の敵は~虫と太陽!鉄壁の守りはできていますか? 【156㎝より小柄な花嫁様】ドレス選びを失敗してしまう「ある事情」とは? マタニティ花嫁専門ウェディングドレスショップ ジェイディ 代表花谷~手紙で怒りをあらわにする!