マタニティドレスデザイナー花谷珠里のコラム 2018.12.09

「また一人救えなかった・・・」ジェイディ花谷凹む。


水曜日の朝、一本の電話がありました。

「妊娠6ヵ月で、今週の土曜日結婚式の娘が・・・ドレスが入らなくなったと泣いています。どうしたら良いでしょうか。」

新婦のお母様からの悲痛なご相談でした。

 

心の中で

「(あ・・・またか。なんで今頃になって花嫁様はドレスが入らなくなったと気づいたんだろう・・・。ドレス店の対応が本当にひどい!!)」

 

私は、ブログやインスタグラム、そしてサロンの接客中も、何度も何度も

「マタニティ花嫁様は。まず体型予測!」

「結婚式時点のお腹の大きさを作って試着しないと、本当に大丈夫かはわからない!」

「妊娠前より大きなサイズのドレスをすすめられたら、そのドレス店はマタニティ用のドレスを持っていない!」

「微調整は、後ろの編上げを絞るだけ」

「ビスチェ前身ごろのお直しは、そんなに簡単ではない。脇をザクザク縫ったり、安全ピンで留める場合もある。」

と、口を酸っぱくして申し上げています。でも・・・

 

「提携ドレス店の人が、ドレスはピッタリのお直ししてくれる言ってます(^-^)」

「入らなくなったら、大きなサイズがあるから大丈夫です。」

「最悪、マタニティ用の楽なドレスもあるそうです。」

 

お客様は、私の説明も虚しく、他店さんのドレスに決められる場合があります。

(10人に3人くらいですが・・・)

 

そんな時私は、「また一人救えなかった・・・」と凹みます。

 

水曜日のお電話の方も・・・もしもっと早くご相談下さったら、私も「妊娠していない花嫁のために作られたドレス」がなぜダメなのか一所懸命説明して、マタニティ専用のドレスのどこが凄いのか説明したのにと思いました。

 

「状況はわかりました。お嬢様がご希望になるのであれば、ドレスはご用意できます。ただ、今週末の結婚式となると、ドレスのキャンセル料はレンタル料の100%になります。ご予算的に・・・難しいかもしれませんね。」

 

最後にお母様は、

「お話聞いて下さってありがとうございます。何だか、心が休まりました。娘に話してみます。」

と仰って電話は終わりました。

 

結局、その後お電話は無く・・・多分、別のドレス・・・大きなサイズで結婚式を挙げられたのだと思います・・・残念です。

 

最近、お客様にも少し変化が表れています。

予算が優先の方(もちろん、予算は大切です。)で

 

「安いプランのドレスに決めました!ピッタリにお直しして下るそうです。」

「(体型予測インナーを着用して試着の際)お腹はパツパツ、胸はブカブカで、やや不安は残りますが・・・」

 

と。

 

お客様は、なんとなく「ちょっと難しいかもしれない・・・」と気付かれています。

 

ジェイディの努力も少しずつですが報われているのかもしれません。

ただ、結婚式は一生に1度だけ。そのお客様を救えなかったことには変わりありません。

もっともっと、頑張らなければならないと思いました。

 

ライター紹介

花谷 珠里

花谷 珠里

日本で唯一のマタニティ専門ウェディングドレスショップ「JADEE(ジェイディ)」の創業者。 10年以上、マタニティ花嫁さんと真摯に向き合ってきた体験からマタニティウェディングに役立つ情報をお伝えしていきます!

結婚の形はいろいろ。ドレスができることって何だろう? 『結婚式時体型予測付きインナー』って、ウエストを細くできるのか? 結婚式は必要か?~必要です!特にマタニティ婚の皆様には大切です。