マタニティドレスデザイナー花谷珠里のコラム 2019.03.19

結婚の形はいろいろ。ドレスができることって何だろう?


今日はドレスの最終フィッティング。

駅に向かうお客様をお見送りしながら、私は深々と頭を下げました。

「本当にありがとうございました!私に仕事の喜びを教えてくださって。」

 

そのお客様は、少し気になる方でした。

 

結婚って、色んな形があります。

幸せな大恋愛に違いなかったのですが・・・お気遣いが必要なご家族様もいらっしゃいました・・・

 

30代後半、既に小学生のお子様がいらっしゃるお客様。

ドレスを一緒に選びに来てくださって、待っている間、お嬢ちゃまは宿題を(^-^)

 

ドレス姿のママをチラッとみながら、「いいね・・・」「いいね・・・」とそっけないお返事。

でもそれは、「ママが好きなドレスを着てほしい!」というお気持ちからだったと思います。

 

現在妊娠7ヵ月2週目くらい。

華奢なお客様、経産婦さんという事もあってか、お腹はいい感じに大きくなっていました。

 

 

2月の半ばに最初の試着。結婚式時体型予測を実施しました。

今日の最終フィッティングで採寸。誤差はチェスト(胸元)が+1㎝。

後はほぼ予測通り。特に腹囲がぴったりだったので、「わあ~!」と3人で驚きました。

 

お客様は、エンパイアを候補になさっていました。

でも、私は思い切って「私がこれが一番良い!と思ったドレス」を出してきて、ご試着頂けないかお願いしてみました。

 

1602 MS Aライン ホワイト&ゴールドレースです。

ボリュームのあるドレスです。

 

 

お腹の大きさはほとんど気になりませんでした。

お客様は気になさってはいなかったのですが・・・(>_<)

 

あまり詳しいことは書けませんが・・・

お腹が目立つエンパイアより・・・私はAラインを着て頂きたかったんです。

 

お嬢ちゃまには、ベールの外し方と、トレーンの付け方を説明しました。

一所懸命に聞いてくださって、何度も練習してくださいました。

この経験が、きっとお嬢ちゃまの想い出になります。

 

実はもう一人息子さんがいらっしゃいます。

 

「できれば、入場の時お兄ちゃまにエスコートして頂いて下さい・・・」

 

ドレスを選びに来ただけ・・・なのに、どうして、そこまでドレス屋さんに言われるんだろう?!

 

お客様がそう思われていたら、どうしよう。と心配でした。

 

「頼んでみます・・・年頃だから、その日になってみないとわからないけれど・・・」

そうですよね。無理はいけません。でも、きっとお兄ちゃまにとってもこの結婚式は大切だと私は思いました。

大人になって、ママを支えて頂きたいのです。

 

 

ドレスは花嫁を美しく見せるだけではありません。

お二人の結婚を、ご家族ご親戚の皆様に心から祝福して頂かなくてはなりません。

お二人の決意の表れでもあります。

 

私は、これからもお客様に結婚式のこと詳しく伺おうと思います。

最初は嫌がられるかもしれません。

でも、信頼して頂けたら、きっと相談して下さる。

 

私ができるすべてのことをお客様にして差し上げたい。

私が知っているすべてのことをお客様にお伝えしたい。

それが叶った今日の最終フィッティングは、私にとって新しい宝物になりました。

駅に向かうママとお嬢ちゃまを見送りながら、「この仕事していて本当に良かった!ありがとうございます。」と感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 

 

 

 

 

 

ライター紹介

花谷 珠里

花谷 珠里

日本で唯一のマタニティ専門ウェディングドレスショップ「JADEE(ジェイディ)」の創業者。 10年以上、マタニティ花嫁さんと真摯に向き合ってきた体験からマタニティウェディングに役立つ情報をお伝えしていきます!

マタニティ用ブライダルインナーは必要なのか?~現場の実情は・・・ 『スッキリ』の仙台結婚式場のような話、マタニティ花嫁のMe too!も時間の問題かもしれません。 マタニティ専用ドレスを選んだ花嫁のアドバイスが最強です!